立山縦走

剣岳を背景に大日岳山頂にて


山行報告  
報告者  内匠美佐子 
山行日 2010717()19()  天候 快晴・一時雨と霰
ルート

1日目:テント場→剣御前乗越→別山→真砂岳→富士ノ折立→大汝山→雄山→
一ノ越→テント場

2日目:テント場→新室堂乗越→奥大日岳→七福園→大日小屋→大日岳(ピストン)
 コース
タイム
 1日目
テント場(9:30)−剣御前乗越(11:08)−別山(12:09)−真砂岳(13:30)−富士ノ折立(14:20)−大汝山(14:40)−雄山(15:10)−一ノ越(16:03)−テント場(17:50 着)

2日目
テント場(6:05発)−新室堂乗越(6:45)−奥大日岳(8:40)−七福園(10:30)−大日小屋(10:45)−大日岳(11:05/11:50)−大日小屋(12:05)−七福園(12:20)−奥大日岳(13:50)−新室堂乗越(15:25)−テント場(15:55)
 参加者 CL: 染矢 SL:内匠
計 : 2名
 山行報告 

1日目>

雨を気にしながら16()の夜、関西発立山室堂行きの夜行バスに乗車。翌17()7時に室堂到着。快晴、残雪の立山連峰が360度見渡せる。嬉しさのあまりうぁーすごーいと叫ぶ。女二人のテント泊、其々15kg以上の荷を担ぎ雷鳥平のテント場へ向かう。8:20到着、周囲には雪があり眩しい。早速テント設営をして日帰り装備で立山三山縦走の開始9:30出発する。雪解け水がゴーゴーと流れる浄土川を渡り雷鳥沢の雪渓を登る。4年前、剣岳をめざしてこの雪渓を登った事が思い出される。あの時も素晴らしい景色に感動した。また今回も絶景である。11:05懐かしい剣御前小屋に着く。目前に大きく聳え立つ剣岳、その右側に鋭い岩稜が続く源次郎尾根の姿に歓声をあげしばし見惚れる。剣岳に背を向け別山へと向かう。前方から明るく賑やかな女子高生の団体が下ってきた。 

弾んだ声で挨拶を交わす彼女達、元気でピチピチとした容姿に微笑む。12:09別山で昼食。この頃からガスが漂い山々は見えなくなる。先程まではあんなに晴渡っていたのに残念である。真砂岳を過ぎた頃から急に曇り雨粒が顔にあたる。風も強くパラパラと雹が降ってきた。カッパを着ながら雷が鳴るのではと心配した。ゴツゴツとした岩を登り富士ノ折立、そして14:40大汝山の三角点にタッチする。立山最高峰3015mである。雨は止んだがガスに覆われ何も見えない。次の雄山へと進む。3003m雄山の先端に建つ祠を見上げ神社鳥居の前で合掌。ここから一ノ越へと急勾配を下る。はるか下方に雷鳥平テント場が見える。ペンキマークを頼りに雪渓を下りテント場へと向かう。途中マークが分からず右往左往したが17:50無事テント場に戻ってきた。

2日目>

5時起床。今日も快晴だと喜ぶ。テントの中で熱いコーヒーとパン、トマトの朝食をすませ大日岳ピストンの準備をする。6:05出発。新室堂乗越までは雪渓を登る。アイゼンを付けなくても登れるが、今年は雪が多いようである。今日は立山連峰や山腹を蛇行するアルペンルートを見ながらのルンルン尾根歩きである。早朝はガスもなく遠方に雪を被った乗鞍岳が見える。足元両サイド斜面はハクサンイチゲ、イワカガミ、チングルマ等の可愛い花で埋め尽くされています。8:40奥大日に着く。まじかに大日小屋と大日岳が見える。360度の展望、ここから見る巨大岩峰の剣岳は一段と雄大です。富山湾が一望そして細長くのびる能登半島の島影がきれいに見える。南に目をやれば穂高連峰や尖峰の槍がくっきりと見える。次々に登ってくる登山者で山頂は賑やかでした。

室堂平より一ノ越・雄山方面を望む

奥大日岳を過ぎると所々急傾斜の岩場には鎖や梯子が設置されていた。七福園は日本庭園の様な所であった。10:45大日小屋に着く。目前の大日岳も残雪が多い。11:05大日岳に到着。暫くすると昨日同様ガスが漂いはじめ山々の景色は隠れる。昼食をして山頂で充分楽しんだ後往路を戻った。時々地図を広げタイムを記入し現在位置を確認する。谷筋を流れる称名川へ雪解け水が滝になって落ちているのが見える。轟音となって尾根まで聞こえる。遠くに見えていた赤や黄色のテントが徐々に大きく見えてくる。朝踏締めた雪渓はだいぶ融けゆるんでいる。15:55テント場に無事帰ってきた。予定通り2コースを完登できた喜びに浸った。夕食のカレーライスは美味しかった。

 ヒヤリハット : なし